腹式呼吸と胸式呼吸
呼吸法って、それこそ世界中に山程あります。もちろん整体にも呼吸法があるのですけど、今回は呼吸と骨盤の連動について解説します。皆さんが日頃している呼吸は、ほとんどが胸式呼吸です。中でも、呼吸が浅い人が増えているのですが、鳩尾で息がつっかえている人が多いです。
そういう人は息苦しくなりやすいし、吐きはしないけど吐き気がするといった症状がでやすい。傍で観ていても苦しそうに観える。
じゃあ腹式呼吸なら良いのかというと、それも難しい所。呼吸というのは意識し過ぎると、病気の因となってしまう。
しかし整体にも呼吸法がある。これは一体どういう事なのでしょうか?
意識せずに出来る事が大切
呼吸を意識しない方がいいけれど、呼吸法は有る。呼吸法の練習は結局の所、それを意識せずに出来る様にする事です。無意識に出来ていなければならない。それが最初は出来ないので練習する。呼吸に限らず、人間の運動・活動というのは、最終的には無意識の状態にならねばいけません。プロのピアニストだって、最初は鍵盤を見ながら弾いている。同じ事です。
無意識の段階になってからでも意識する時はあって、それがスランプの時。あとは誰かに指導する時です。
腹式呼吸と骨盤の動き
腹式呼吸をやってるつもりで、実は出来ていない人は意外に多い。出来ているかどうかの目安として、骨盤が動くかどうかがあります。息を吸うと同時に、骨盤(仙骨)が腹側に吸い寄せられるのが腹式呼吸なのです。試しに胸式呼吸をしながら骨盤を意識してみると、その違いが分かるかと思います。
ですから、腹式呼吸を「腹を膨らせる・凹ませる」という事だと思ってやってる人は、骨盤がちゃんと連動しません。これは偽者と言えるでしょう。それが指導する立場の者でも、こういう人がおりますから、まあちゃんと見極めねばならない世の中なんですね。
当院でもヨガ教室をやっていて、もちろん呼吸法も行うのですけど、講師はちゃんと骨盤と呼吸の連動が見受けられます。だから安心して任せている訳です。(私自身はヨガを担当しておりません)
まとめ
間違った呼吸法を実践している人は昔から多くて、だから呼吸法の指導者は大体早死になのです。それも決まった病で亡くなる。無理な呼吸をする事は、それだけ体に負担をかけるという事です。もちろん骨盤との連動だけの問題じゃありませんけど、分かりやすい指標になるかと思います。すでに御存知の方も多かったかもしれませんが、参考になればと思います。