オナラ禁止?
整体の創始者である野口晴哉は、オナラは歌だと言いました。下から歌っているのだと。それを我慢すると、上(口)から煩く喋るのだと言うのです。野口晴哉の言葉は面白いと思います。それと同時に、オナラを我慢する事の危険性を説いており、自分も我慢しないし周囲にも我慢しない様に言っていたそうです。
オナラは体内で発生したガス。もちろん綺麗な空気じゃありません。これが充満している所を想像して欲しいのです。オナラって臭いですよね?何かヤバイ物が含まれている感じがすると思います。それが体内にいっぱい溜まっているとしたら、さて身体にどの様な影響が出るでしょうか?
私が観てきた限りでも、オナラを我慢していた事で極度の腰痛になったり、腹痛になったと相談に来る人は多いです。いや、本人はオナラのせいだと自覚はしていなかったのですが。
痛みだけではありません。オナラが溜まっていると、精神的に落ち着きません。イライラしてしまい、例えば育児中の母親なら、旦那や子供に変に当たり散らす様になる。小言を言ったりして、鬱散しないと耐えられなくなる。「なぜ私はこんなに苛立ちやすいのか?」と、それで悩んで来院する方も多いのですが、それはオナラが充満しているからです。
整体関係者からすれば当然の事ですけど、他の方からすれば「まさか」という原因かと思うのです。
ガス抜き
特に女性は旦那の前ですらオナラが出来ない。そういう人が多いですね。私共からすれば、遠慮なくすれば良いと思うのですが、出来ないと。それで我慢が癖になっているのです。ですから必要な時にも出せず、充満する事になる。自力で出せないなら、人の手を借りるしかない。という訳で、整体には「ガス抜き操法」という技法があります。
これは足首を使う技術で、ガスの溜まっている人は右足が太いので、それを抜く訳です。私は他に腹部調整を行いますが、腹鳴といって、お腹がグーグー鳴るので受け手としても面白いかと思います。時々、鳴るのを恥ずかしがる人もおりますが、自然な身体の反応ですから、全く気にする必要はありません。
調整が終わった後、というか受けている最中から、お腹がスッキリしてくるのを感じると思います。よほど鈍い方でなければ。
まとめ
ガス抜き操法も、整体の有名な技法の1つです。当院は女性の利用者が圧倒的に多いので、足首は絶対に観察するのですが、この技法が必要な方はかなりの数に昇ります。色んな技法がある訳ですが、受け手からすれば、いつどんな技法を使っているのか全然分からない。知らない内にやって、知らない内に終わっております。
構えられると技が上手くいかない。だから気付かれない事は大切だと思っています。武術も同じかと。ですから足を調整するからといって、ガス抜き操法とは限りませんので「あ、これがガス抜きだな」と構えない様にして下さいね。まあ、もし構えていたら、それはそれでやり方はあるのですが。