消極的な人の腰
行動力は腰で決まります。腰椎5番という処で、背骨の終わりにあたります。ここは特殊な椎骨でして、歪み方も他と違うのですが、それもそのはず。腰椎4番までは骨盤の上にあるのに5番だけは骨盤より下にあるのです。位置的にも特殊なんですね。ギックリ腰の記事でも書きましたけど、ギックリ腰になるのは腰椎5番です。前後運動に関わる骨ですから、ここを毀していると、顔を洗う時の様な前屈姿勢で特に痛みます。思い当たる節が有るかと思います。
さて、若い人と年寄りの腰、何が違うでしょうか?
見比べないと分かり難いかもしれませんけど、角度が全然違うのです。もう明らかに違う。これは寝てもらわなくても、立っている所とか歩いている姿を観るだけで十分分かります。
年齢は目安でしかなくて、若くても年寄りの腰をしている人が増えているし、逆に年齢的にはかなりの歳なのに、腰が若い人も多い。とにかく腰の角度が老人になっていると、行動力が減退します。
変な例かもしれませんけど、若い人の腰というのは、本来は黒人の様にグっとヒップアップした形です。(日本人はあそこまで反りませんけど・・・)
年寄りの腰というのは、その反りの無い形で、お尻が垂れている状態です。その変化の基点となっているのが腰椎5番という事なのです。
背中を押すより腰を押す
後押しする事を「背中を押す」なんて日本語では言いますけど、これは適切とは言えない表現かと。それより腰を押した方が、身体的には後押しになります。やりたい事が有るのに、自分でなんだかんだと理由を付けてやらない人。これは腰椎5番が毀れているのです。そして以前書きましたけど、それによって踵に体重が乗ってしまっている。後ろ向きな姿勢なんですね。それではなかなか前に進めないのも当然。
行動型と整体で呼ぶタイプがあるのですけど、この人は腰椎5番を基点に生活します。体重はつま先に乗っており、私からすると、ちょっと前のめりな印象を受けます。アスリートに多いタイプです。
こんな人は後押ししなくたって行動できる。それが悪い方に働く場合もある訳ですけど。
まとめ
最近よくメンタルの相談を受けます。それで質問の多いのは、「メンタルの問題は、メンタルの事が先にあるのですか?それとも身体が先ですか?」と聞かれるのです。整体でも東洋医学でも、心と身体は切り離して考える事じゃありませんので、答えるとすれば同時かと。どちらにしても整体は身体に全て出ると考えてますから、メンタルの問題であっても身体で調整します。
人の心を目で観る事は出来ないけれど、身体にちゃんと変化として現れるのですから、それを観て調整すれば良いと思うんです。何を考えているかまでは分からなくても、落ち込んでるとかイライラしてるとか、不安感や不満も身体に現れます。
口だけで実行に移せないのも身体に出るし、だからカウンセリングみたいに、話だけ聞いて診断も治療もやるのは不思議ですし、凄く難しい事だと思います。声の質や話し方で分かる部分もありますけど、身体を観た方が確実だと思うのです。
こんな記事を書いたのは、どうにも最近の若者世代の腰が老人化しているからです。とても気になっているのです。
それでやっぱり夢が無いとか言うから、どうしたものかと。夢が無いのを悪いという訳じゃないのですが、腰椎5番の弱い人ほど、夢とか目標を持った方が良いのです。それだけで身体が整ってくる事があるから。
スポーツやってるのに、ここを毀している若者も多くて、そりゃ上手くいかないだろうなって思います。でも指導してる側まで毀れてる事もあって、そりゃ夢も持ち辛いかな?とも思います。
皆さん、短冊は書きましたか?自分の目標を考える時間も大事かと思いますし、それを飾って周囲に宣言するのも良いと思うのです。絵馬も面白いですね。昨日は珍しく神社に行ってきましたけど、「○○になりますように」と書かれているのが多くて、それが正しい書き方なのか分かりませんけど、私が書くなら「こうなる!」という宣言にするかな?って思います。お賽銭しても、願い事をするという事はありません。「こうします」という事を念じて来る。願い事をされても神様からしたら「そんなの自力で頑張れ」と言うんじゃないかな。イメージですけど。