授乳期の骨盤は老人体型?
産後に骨盤矯正が必要だという話は、今や常識となりました。床上げをキッチリできれば、こんなに煩く言う必要も無いのですが、現代の出産ですと床上げなんてちゃんとやらせて貰えない。これも見直されていくといいですね。さて、産後でも授乳期というのはまた特別な時期です。今は長々とやり過ぎる方が増えましたけど、本来は産後5~6ヶ月までの時期です。1歳過ぎても授乳しているのは、不自然である事は以前書いた通りです。
この時期の母体は、ちょっと言い方が悪いかもしれませんが、老人体型なのです。老人と同じだと言うと語弊がありますけど、骨盤や腰を観てもらうと分かるかと思います。
産後の骨盤を放置する事は、老人のままず~っと過ごすという事ですから、当然老けるし体の力は失われていきます。どっちにしても歳と共に落ちていく訳ですが、その速度が全然違う。
整体では「出産は最高の美容法」と言います。確かにそうなのです。産後に老けるだとかいうのは、過ごし方を間違っている。特に骨盤を無視しているのです。
老けるというのは、骨盤の問題と言っても過言では無いのです。見た目の老化と中身の老化、どちらも骨盤ではありますが、両者はちょっと観方が違います。
ズボンが入れば骨盤が整っている?
産後に初めて来院する方に聞くと、「妊娠前のズボンが入らなくて」や「腰が痛くて」などの状態を気にされて来院されている様です。しかし、ズボンが入ったって、腰や恥骨等が痛くなくたって、骨盤が整っているとは限りません。1つの指標ではあるでしょうが、正確とは言えない。
ですから、痛みも無いし体型も戻ったから骨盤も戻った、というのは間違いである訳です。しっかり観察しないと分からない異常が潜んでいる。
私がよく指摘するのは、歩き方です。これが狂っている。街を歩いていても、「あの人は骨盤矯正してないな」というのはパっと見で分かります。
産後の友人なんかで、「骨盤歪んでるよ」と指摘しやすい人には言いますけど、すると「いや、ちゃんと矯正に通ったよ。それで整ったって言われたけど?」と言う人は結構多いのですが、観ると全然開いているし角度も可笑しい。
詳しく聞いたら、やっぱり整体じゃない所で矯正している。名前は整体院だったそうですけど・・・
やっている内容、説明が全然整体と違う。
残念ながら時間と金の無駄遣いだった様で、しかも変に毀れてましたから、むしろ毀された様です。
まとめ
老人の姿勢をイメージして下さい。腰が丸くなっていますね?それと共に骨盤も下に垂れているはず。お尻と言ってもいいでしょう。それによって膝も曲がる。
こういうのが老人です。ですが、現代の若者にも同じ姿勢の人が多くおります。早期老化です。
授乳中は骨盤が下がっています。下がるというか、後傾なのですけど。
ですから勿論、骨盤と母乳は関連が深いのです。変な矯正を受けますと母乳にまで影響があります。という事は、赤ちゃんにも悪影響が有るという事です。
被害が大きいですね。
だから骨盤矯正と言って、開いているとか閉まっているとか、それだけ気にしているのは変です。骨盤の歪みってそんなに単純じゃありません。
こんなに矯正という言葉を使っておいて何ですが、私はあんまり矯正って言葉が好きじゃありません。
何となく力づくでイジる印象で、整体の技術ってそういう事じゃないので。
骨盤誘導?の方が個人的にはシックリきます。
たぶん、施術風景を観てもらっても、矯正している感じは全然無いかと思います。「不思議」と言われますけど、何をやっているか簡単に分かられる様では素人かと。気付いたら整っていた、というくらいで無いと技になっていないはずです。