眠りが不十分になる理由
7時間睡眠が良いのだとか、そうやって何時間眠らないといけないと考えている人は、総じて睡眠の質が悪い。これは以前も書きましたけど、必要な睡眠時間は人によって異なるし、同じ人でもその時によって異なる。毎日同じ様に身体を使っている訳じゃないし、身体には波があるから。睡眠時間なんて、本当なら少ない方がいい。少なくて済むという事は、それだけ深い眠りが取れている証拠だからです。
眠りが浅くなるのは、ザックリ言ってしまうと「抑圧」があるからです。精神的な抑圧。それに慣れてしまっている人は多いけれど、それでも身体に影響はある。気付かないだけで。
朝起きてダルイとか、身体が重いと感じる。あるいは首や肩などが痛いとかいうのは、全部睡眠の質が悪い証拠です。
ですから深く眠れる様に改善しなければ、根本的な解決には至らない。
それを眠れないからといって、眠剤なんか使ってしまうと、いよいよ本格的な睡眠障害となってくるのです。眠る事は最も身体を緩める手段ですけど、眠りさえすれば緩む訳ではないのです。それを誤解されている方が多い様に思います。
経済的な不安だとか、会社やパートナーに対する不満、色々な不安・不満があるかと思います。そういったものが眠りを妨げるのです。それがあっても、しっかり昇華できれば問題にはならない。
眠りに関わる部位
実に様々な部位が眠りに関わる訳ですけど、整体の観点から、観察と調整に使う部位は大体決まっております。まず後頭部。ここの観察は、眠りの浅い・深いだけでなく、二度寝癖を観るのにも重要。時には矯正が必要となります。
そして首。特に首の側面にあります胸鎖乳突筋の硬直を観る事は、非常に重要です。本を読みながらとか、スマホを見ながら寝ていく人には、この筋肉が固まる。
意外な所では、腕の付け根も眠りに関与している。これは前面と後面で意味合いが異なります。
肋骨も重要で、特に4番と5番は調整にも用いられます。
それと腰椎ですね。腰椎は全部で5個ありますけど、上から数えて3番目までが眠りに関わります。
腰椎3番が萎縮しているのに「よく眠れています」と答える人は、これは嘘です。嘘というか、自覚とズレております。実際は全然眠れていない。
まとめ
現代人は眠りの質が悪い人ばかり。ストレス社会と言われておりますが、それが眠りに端的に現れているのです。ちゃんと眠れないから、起きてもスッキリしない。疲れた身体で生活しているから、もっと疲れていく。それでアチコチに不調を作っているのです。だから眠りの質が改善されるだけで、非常に多くの問題が解決に向かう。
寝付きが悪いからといって、枕や布団といった寝具に問題が有ると考える人は多いですけど、それは違うのです。だから整体院と言いながら、布団を販売している所はやっぱり整体じゃないのです。
もうちょっと眠りについては詳しく書きたいと思います。夢の話もしたいですし。
今回は専門的な内容が多かったかもしれませんが、眠りの改善は整体が重要視しているポイントです。少しでも伝われば幸いです。