脳と連動している皮膚
東洋医学で言いますと、皮膚は肺の一部。呼吸器系です。整体学から観ると、皮膚は脳との連動が強い。そして睡眠は脳と密接な関係がある訳ですけど、そうした事から睡眠と皮膚の関係は深いのです。
寝不足を心配される方が多いですけど、寝過ぎも悪影響が大きいのです。
別に見た目だけの問題じゃないのですが、寝過ぎると皮膚が余分に緩むために、たるみます。たるむから、それがシワの原因になる。シワの原因が全部寝過ぎという事じゃありませんけど、1つの要因と言えます。
脳疲労と体力疲労のバランス
「疲れた~」と思っていても、現代人の疲れは脳の使い過ぎであって、体力は余っている場合が多い。脳疲労と体力疲労のアンバランスが生じている訳です。だから調整のためには、体力をもっと使う必要があります。疲れて動きたくない、と思っていても動くとスッキリする。身体の要求が分からなくなっているだけで、本当の所は身体も動きたいのです。
そうして体力を上手に消費しますと、これでようやく脳疲労とのバランスがとれる。それによって良質の睡眠が取れる様になる。眠剤など要らないのです。(眠剤などを使って無理に寝ますと、不自然な眠りになり身体を毀します。出来れば使用される前に相談して頂きたいですが、使われている場合でも早目に御相談下さい)
ちゃんと眠れると心身共に楽になりますし、見た目も美しい。
皮膚にも引き締まりが出ます。
まとめ
美容を気にされる方の中には、肌に色々と付ける方が多いですが、それらが却って美を阻害すると私は思います。一時的には効果があっても、長い目で観ると邪魔になっている。整体学的に観ますと、美というのは外から来るものではありません。身体の裡からのみ生ずるのです。
本来持っている力を、しっかり使える様に誘導してやる。それが整体です。健康と美は切り離せない関係。表面だけ飾ってみても、やはりそれはバレる。不自然ですから。
睡眠状況なんかは、頭を観ればすぐに分かる事です。「全然眠れていない」と言いながら、観てみると寝過ぎの人もいるし、「最近はちゃんと眠れている」と言っていても寝不足の人もいる。感覚が鈍くなって、自分の状態が自分でも分からない訳です。これが不健康体。
整体は受ける度に、身体の裡の要求が分かる様になってくる。受ける度に鈍くしてしまう療術が多い中、変わってるなと私も思います。