歩き出す準備
最近では、ほとんどハイハイをせずに立ち上がる赤ちゃんが増えました。これは大変問題なのですが、その事は以前も書きまして、未だに人気記事となっています。今回はハイハイがなぜ重要なのか?もう少し詳しく解説していきます。
赤ちゃんが行う動きは、全て次へ繋がる準備。首を持ち上げ、身体を反らし、腰を鍛えている。「抱っこして」と要求したクセに、抱くと降ろして欲しいの?と思うほどに身体を仰け反らせる。(降ろして欲しいのでは無く、腰を反らせたいだけなので、降ろすと怒ります)
そうして腰を鍛え、ズリバイを始めます。そこで腰と共に腕や脚も鍛えている。同時に心肺機能の向上も図っている訳です。
次にようやくハイハイ。ここでは主に股関節を鍛えている。この時期をすっ飛ばす赤ちゃんが増えたため、股関節の弱い人が増えました。股関節が弱いという事は、生殖器系が弱いという事です。
ですから、赤ちゃんの時点で不妊症などの原因が出来てしまうのです。
ハイハイが無いという事
ではなぜハイハイをしないのか?早い成長を喜ぶ人は多いのですが、正常な発育過程を飛ばすのだから、良いとは言えません。そこを間違えるとその時期だけの問題で済まないので、本当に注意して欲しい。どうすればハイハイをしてくれるのか?
これは正しい食事を与えている事が必要。お粥や野菜など、その時期に不要な物ばかり与えていると、赤ちゃんは「自分で取るしかない」と危機感を本能的に感じる。それで「早く成長しなければ」となる訳ですね。
もう1つは頭部打撲など、外傷による場合。どちらの時も、歯が早く生えてくるというサインも出ます。
ハイハイは股関節を鍛えている訳ですが、人間は直立二足歩行になったものの、身体の構造は未だに四足構造な処があるです。股関節は四つん這いになった時、最も安定するのです。立位時は、実は不安定。だから股関節がしっかりしていないと、しっかり立つ事が出来ない。それでも無理に立つのですから、他の部位で庇う事になります。0歳から身体に無理な負荷を掛け続ける訳ですから、それで毀れない方が変でしょう。
股関節は生殖器系と密接に関わっております。男女問わず、不妊症の原因となり得るでしょうし、そういう事もあって現代っ子は初潮が早いのだろうと考えています。生理痛や生理不順、生理前症候群を抱える女性が当たり前の様になりましたし、閉経の仕方の良くない人、更年期障害を抱えるのも当たり前の様な状況です。
それらの原因が赤ちゃんの時からあると、そういう事です。
まとめ
正常な発育過程を踏まずに成長していく訳ですから、その影響はかなり大きい。そして影響が目立つ様になるのは大きくなってから。だから育児中のお母さんがあまり気付かない様です。しかもお母さんは育児情報などをよく読み、頑張って子育てしている。頑張って育てている我が子に、何かしら問題が有ると言われると、どうしても認めたくない。パーフェクトベビー願望は有名ですけど、そんなつもりがなくとも、やっぱり誰しも多少有る様です。
頑張っている事を否定はしないのですが、その方法が本当に正しいのか?よく調べた方が良いと思います。時期を逃すと取り返しのつかない事が、特に小さい時期には多いですから。
現代型育児が正しいなら、現代っ子がこれほど弱いのは変でしょう。体が弱いだけでなく、落ち着きの無い子供が急激に増えています。
赤ちゃんなのに生き急いでいる感が出ていて、かなり心配。
現代の育児法って、負担が大きい割に報われない気がします。
育児は確かに大変だけど、もっと楽しく気楽なもののはず。そのせいか、育児中のお客さん達に整体の育児法を話すと、「何か気が楽になりました」と言われる。
どうしたら良いか分からない不安は大きく、それが解決するだけで母子共に健康になったりする。スタッフも増えたし、また育児セミナーをしたいと思います。要望がありましたらHPからメールにてお送り下さい。極力要望に合わせた内容と日時で行います。少数人数でも大勢でも構いません。お気軽にどうぞ。