日本人に多い頭脳型2種体癖とは

また少し整体独自の理論である「体癖」の話を。
というのも、元々日本人に最も多い体癖である頭脳型2種ですが、最近来られた方にとても多かったので。

2種というのは、あまり良い風に書かれない体癖かと思います。何でもネガティブに考えてしまいますから、その点どうしても悪く思われる。
じゃあ日本人が世界から悪く思われているかと言うと、そんな事はありませんよね。侍なんて正に2種的ですが、称賛されているわけですし。


今日は授業で、「完璧主義者と言えば何種ですか？」という問題を出してみました。見事に「2種です」と回答がありまして、まあ安心しました。理解が進んでいるなと。
2種の特徴として、誠実・確実という点が有名です。スケジュールをしっかり立て、まずゴールを設定して、それに向かって事を進めていくのを信条としている。そういう所から完璧主義的になるのでしょう。

問題はですね、その立てたスケジュール通りに行かない時です。何らかの邪魔が間に入りますと、すぐに混乱する。パニックと言ってもいい。だからか、私の担当してきたパニック障害の方には2種が圧倒的に多い。
そしてネガティブですから、症状が良くなってくるのも怖い。また症状が再発するんじゃないか？と、常に怯えている。 

こういう人は首に特徴があって、胸鎖乳突筋という首のサイドにある筋肉が異常に硬直するのです。1種も首に特徴がありますが、2種は胸鎖乳突筋と決まっている。
ここの緊張が取れる事が2種にとっては重要です。しかし首ですから、これ自体を押したり揉んだりする事はオススメできません。連動している所を使って緊張を取っていく。これが大事なポイントですね。もっと理想的なのは、心理指導での調整です。心理的な問題から起こるのですから、当然と言えば当然ですが。


完璧主義の問題は他人にまでそれを求める所でしょう。特にパートナーや子供に強く求める。最近ですと消毒とか煩く言い過ぎる所が目立つかと。そこまでする必要もなければ、むしろしない方が良いのに、殺菌・消毒を強要する。「そんなんじゃまだ菌が手に付いている！」と怒る。
じゃあこの人が菌や人体についてどれだけ詳しいのか？というと、実はほとんど無知に近い。これも2種の特徴の１つで、あんまり分かっていない事を信じるのです。だから噂好きとも言われます。事実よりも噂を信じるなんて奇妙ですが、2種はそうなのです。週刊誌とかテレビで誰かが言っている話を事実だと思い込んで、それを他人に熱心に話す。

自爆体質なんて私は呼んでいますけど、自分で自分の首を絞める様な事を頻繁にやります。起こっていない、起こりもしない事を空想して、それがあたかも現実の様に思い込む。その事で大変怯えるのです。それを聞いている周囲の人は不思議で仕方ない。「そんな事起こらないから」と。

ですからこの情報社会の現代は、2種にとって辛いと思うのです。噂が飛び交っていますし、LINEやFacebookなんかに悪口が書かれていないか？とか、始終不安がある。
じゃあどうしたらいいのか？と言いますと、私がするなら頭部や水掻きの調整をしますけど、御自分でするなら2種体操が良いかと。整体入門（ちくま文庫）にも載っていたと思いますから、興味がある方はどうぞ。
なんか結局2種の良い所をあんまり書けなかったので１つ。仕事を任せるには良い人だと思うのです。特に期日の決まっているものなんか向いている。ゴールから逆算してスケジュールを立て、それに向かって頑張る特徴がありますから。そしてそれを確実にこなす。そうでないと落ち着かないタチですから、安心して任せられるでしょう。
ただ、そうして無理して身体を壊すのも避けがたい。現代社会を生きるには向いていると言い難いタイプなので、日ごろのケアが他の体癖より重要になると思います。
 

予めトラブルを避けるために

この仕事をしていると、夫婦間トラブルをたくさん聞きます。それが元で精神疾患になっている方も。
色んなケースがあるのですが、これらは避けられなかったのか？

私達夫婦の場合ですと、結婚前にルールを決めました。まあ、うちの場合は国際結婚ですから、文化の違いからトラブルが起きる事は容易に想像できましたので、ルールが必要だろうと。だけど日本人同士の夫婦だって育ち方が違うのですから、やっぱり「えっ！？何でこんな事するの？」と不思議に思う行動をパートナーがとる事って少なくないと思うのです。

それでうちの場合ですが、妻が私に要求した事は主に２つ。怒らない事と物にあたらない事。
私から要求した事は、同じ事を３度言わせないで欲しいという事。私はこれをされると反射的に怒ってしまうから。
どちらも文化の違いなんて結局関係ないものになりました。
だけどこれだけの事で随分とトラブルが減っていると感じます。もちろん結婚後に増えたルールもあります。そこは話し合えばいい。話し合う機会を失わないためにも怒らないルールがある。


この様に、結婚後の生活を予測して、予めトラブルを回避する事が重要なのではないかと思うのです。
それでもダメな時は離婚とか別居となるでしょうが、それも１つの解決策でしょうね。悪いとは思わない。

もっと具体的なルールだって勿論あり。携帯はお互い見ないとか。もし見たら離婚ね！というくらい厳しくてもいい。家事はどれを担当するだとか、お小遣い制にするか財布別制にするかとか、そういう一般的な事も重要だと思います。（うちは家事分担制で財布別制です）
自分達にとって重要だと思う事柄をルールとして設ければいいだけ。そして後々気になる事が生じた場合には、それを話し合って決めていくと。
そうした事も要求できない相手だとしたら、それは果たして結婚に適した人だと言えるのか？という疑問がありますよね。

こうやってルールを決めても喧嘩はします。しますけれど、回避できた喧嘩もいっぱい。
オススメします。
 

膝の挙上と下垂による差

普通は歳を取ると膝が下垂してくるのですが、そうなると気力や行動力が低下します。加齢以外でも出産などで下がるのですが、最近は出産もしていない若い人でも下がっているのが気になります。

その反対に、膝が上がる場合もあります。これは若い人に多いのですが、こうなると「箸が転げても面白い」という風な事が起こります。子供をイメージすると分かりやすいでしょう。何でこんなに笑っているのか自分でも分からない様な、馬鹿笑いを頻繁にする。
言い方悪いかもしれませんけど、これも若い証拠なのです。ただまあ、この状態で結婚なんてすると大変でしょうね。落ち着きが無い状態ですから。親御さんへ挨拶に言っても、「こんな子供と結婚なんてありえない」とか思われがち。運転１つとっても、飛ばし癖があったり危なっかしい。


こうした膝の歪みは当然ながら腰痛にも関与しています。これを調整するだけで改善する腰痛もたくさんあるのです。
女性の場合ですと子宮にも関わっていますから、出産で膝が下がる理由が分かるかと思います。

膝って、もっと注目されて良い様に思います。着物時代の日本人の膝使いは驚愕に値します。服装や歩行なども欧米化した事によって失われた文化ですね。
 

ちょっと変わった骨盤の使い方

不眠症だとか、いっぱい寝たのに起きた時にダルイだとか、そういった睡眠に関する相談も多数寄せられています。原因や症状によって、調整の仕方は様々なのですが、１つの方法に骨盤を用いたものがあります。

巷で行われている「骨盤矯正」の多くは、開いた腸骨を閉める事を目的としていますが、睡眠に関して使うのは腸骨ではありません。
主に用いるのは尾骨ですが、尾骨自体を弄るわけでもありません。具体的なやり方は割愛しますけども、とにかく尾骨を整えるわけです。

骨盤と睡眠の関係と言いますとイメージが付き難いかもしれません。しかし尾骨は呼吸器と非常に深い結び付きがありまして、そう考えていただくと睡眠との関係は見えてくるのではないでしょうか？あるいは尾骨は発育と関わるのですが、赤ちゃんの臓器の発達は肺からですね。まず肺が発達して、それで他の臓器が発達していく。そうした流れも観ますと、より分かりやすくなるかと思います。


こうした体連動を生徒達には観る様に授業内で指導しているのですが、やはりなかなか難しい。しかしこれが観えてくると、パーっと視界が開ける感覚がします。是非とも頑張って欲しい所です。

 

実年齢は若くとも老人

今は子供達でも老人の様な身体をしていますね。これは別に人体に精通していない方でも、なんとなく感じていると思います。
整体学から１つの観方を示すと、仙骨という骨がポイントになります。仙骨は骨盤の真ん中にある骨で、５つの仙椎からなり、非常に重要です。

それで若さに関してですが、若い仙骨というのは弾力があるのです。それが今は１０代や２０代の方でも、カチカチでゴツゴツした仙骨の方が増えています。これは性の力が弱っている事を示唆しており、ですから老化と言えます。
その反対に、緩すぎて骨がどこにあるのか分からない様な仙骨も力が無いと言えます。

整体の骨盤矯正では、仙骨に正常な弾力を付ける事も重視します。何度か書きましたが、決して開閉だけの問題じゃないのです。