若い人でも無関係ではありません
「転ぶ」という話になりますと、若者は「自分には関係ない」という顔をします。けれど無関係ではないのです。というのも、最近は若い人でも老人体型になっているため、動きも老人の様なのです。分かりやすいのが骨盤ですが、若い骨盤は黒人の身体の様にしっかり反りがあるのです。(骨盤の前傾)
それが老人にはなくなって丸くなります。(骨盤の後傾)
老人体型になりますと、自然と膝が曲がります。それで重心を無意識に調整しているのです。
それでこの姿勢ですと歩幅が小さくなり、独特の歩行になります。老人がするなら普通ですが、若い人がしているから驚きでした。今は見慣れましたけど。
これは男女問わずです。
握力との関連
身体はアチコチで連動しているのですが、手と足も連動しています。握力というのは握る力ですが、足に換算すると指で地面を掴む力なのです。老化するとその力が弱くなります。足の親指というのは、人間と猿との大きな違いです。人間は二足歩行ですが、これは親指の発達のおかげで成し遂げられた偉業なのです。猿は小指側と踵の2点で身体を支えるため、立てはするものの不安定で、歩行時には手を着きます。人間はさらに親指も合わせて3点で支えるために安定していて、それで直立二足歩行が出来ます。
それが最近では、せっかく得た親指の力を使わずに、退化させてしまっている人が増えています。以前「猿化している」なんて表現をしましたけど、これは本当に危機感を持つべき事柄だと思っています。
まとめ
握力を鍛えるのも簡単ですが、直接的に足指を鍛えるのを私は推奨します。別に何でもいいのですが、例えばティッシュなんかが床に落ちているとします。それを足で握ってゴミ箱に捨てる。たったこれだけの動作でも、足指を鍛える事ができ、それが転倒防止に繋がるのです。(転倒防止以外の効果も期待できるでしょう。運動機能向上には親指の力が欠かせないと考えています)
あと、昔から私が実践しているのは、靴下を足で脱いで洗濯籠に入れる事。行儀が悪いと思われる方もいるでしょうけど、身体の事を考えるならば、非常に有効な手段なのです。
お試しいただければと思います。