大人と子供の違い
20歳を迎えれば、成人(大人)として扱われる事は常識ですが、それは建前の話。心身はいつ大人として成熟するのか?これには、年齢は1つの目安にしかなりません。実際には子供のまま死んでいく事も珍しく無いのです。精神と肉体を切り離して考える事は、整体には無い事ですけど、便宜上ちょっと分けてお話します。
精神面で言いますと、大人とは「独立し、自らが言動の責任を持てる人間」という事だと思います。誰かの助けを要する段階では、まだ子供。ですから整体では反抗期の事を独立期と言うのです。
成人しても思春期の子供の様な態度をアチコチで取る人がいます。私も開業11年目にして、先日初めて担当しましたけど、態度の悪い方に親切に施術する気はしないのでお帰り願いましたが。家庭環境のせいなのか、独立心を育む機会に恵まれなかったのだと思いますが、奥さんに母親の様な役割をさせている様では、とても大人とは言えないでしょう。
肉体面ではどうでしょうか?
昔は高校生と言えば、体はもう大人な人が多かった様に思うのですが、最近は高校生でも子供の体をしていると感じます。寿命も長くなったから、ゆっくりと成長しているのかなと思っておりましたが、いつまで経っても大人の体になっていかない所を観ると、成熟するための過程を何かすっ飛ばしているのでしょう。
幼児体型なんて言葉もありますが、私共から観る幼児体型と世間一般で言われるものは異なるかもしれません。これはパっと見で分かる事なのです。大人の身体はバランスがいいですからね。
大袈裟な話ですが、赤ちゃんと大人は見た目で分かりますね?整体師から観れば、未成熟な体と成熟した体はそれくらい違って観えます。
尾骨は発育の急処
整体では成熟状況を尾骨で確認します。ここは呼吸器の急処でもあるのですが、発育の急処でもあります。(だから尻もちって怖いんです)子供は尾椎が3つ、大人は4つ。これで全部見分けがついてしまうのです。3つとか4つと表現していても、実際にはその複数の骨が1つに癒合して尾骨を形成しているので、個数を見分けるのはかなり難しいです。在校生も「尾骨が読めない」と言いますから、手の訓練をしていないと分からないと思います。
発育って体だけじゃないですよね?心も育ちます。この2つは同時に育つもので、「体だけ大きくなって、中身は子供やな」なんて言う人がいます。確かに大きくはなってますけど、それと体が大人になった事は同義じゃない。バランスが全然違いますから。
精神疾患になるのも、尾骨が3つの人だけ。症状が抑えられるのじゃなく、本当に治る時には尾骨が4つになる。これを観ても、体と心は切り離して考えるべきじゃないと思います。
まとめ
心身の未成熟な方が、時代と共に増えてきたと感じます。それも不妊症が増えている原因の1つかと。子供が子供を産み、育てるというのは不自然ですから。(不妊症の全部が未成熟なせい、という訳では勿論ありません)コンビニやスーパーの店員さん等に、異常に偉そうな態度を取る人を見かけます。私はアレが大嫌いなのですが、「オレは客だぞ!」という態度が罷り通る文化は、良い物とは思えません。見かけるだけで気分が悪いです。
そういう方に対しても、低姿勢で「すいません」というのが大人の対応とも言われますけど、それは違うと思うのです。間違った態度には、相応の対応をするのがよろしいのではないか?と。個人的な意見ですけどね。